新発田店ブログ

 

『キャンバスと行く、山の向こうへ』

 

 

 

朝の光が霧を溶かし始めたころ、私はハンドルに手をかけた。

今日もお願い。とハンドル脇の下「お願いスイッチ」を押すと

私の小さな相棒――【ダイハツ・ムーヴキャンバス】は軽やかにエンジン音を響かせる。

[ 行こうか、キャンバス。]
そう呟くと、メーターのランプが一瞬、まるで笑ったように光った。

街を抜けて田園区間が途切れ、山道に入る。
カーブのたびに、窓の外の景色がめまぐるしく変わる。
秋の訪れを知らせるかの様に色褪せ始めた木々、澄んだ川、そして遠くの稜線。
キャンバスの丸いボディが小さく揺れながらも、どこか楽しそうだ。

[ もう少し行ける? ]
問いかけると、軽やかにエンジンが吹け上がり、坂道を登りはじめた。
その瞬間、胸の奥が少し熱くなった。
そう、このクルマはただの移動手段じゃない。
私の“いま”を連れていってくれる相棒だ。

山道を登り進むとそこは山奥にひっそりとたたずむ、ダム。

 

 

山々を吹き抜ける風はダムに静けさをもたらす。
コーヒーをすすりながら、私は空を見上げた。
[ ありがとう、キャンバス。]
エンジンが小さく「コトン」と鳴って、風が通り抜けた。

ふと、思った。
まだ見ぬ景色が、きっとまだたくさんある。
そしてそのすべてを、私はこのキャンバスと見に行きたい。。。

 

 

旅の終わりにも、もう一度――
『あなたのキャンバスは、まだ見ぬ心動かす場所へ連れて行ってくれます。』